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不妊検査を受けると妊娠するかがすぐ分かるという誤解

これは誤解してほしくないのですが、不妊検査というのは簡単にいえば、あくまで妊娠するまでの過程で何か問題があるかないかを調べることです。

例えば、妊娠までの過程を山から海へ流れる川の水に例えると分かりやすいでしょうか。

上流から水が流れていて、途中にある水門が閉じている。そうすると水が流れませんよね?この水門を不妊の障壁というか、原因となっている。海へ水が流れたら妊娠するという流れの中で、どこかひとつでも水門が閉じていたら海へ水が流れない。つまり妊娠ができないということです。

ですから、基本的に不妊治療は不妊検査で問題箇所がないか調べるということですので、あくまでこれらに異常がないからといって、確実に妊娠ができるということは残念ながらお伝えできないのです。どんなに健康な方でも統計データとして自然妊娠での妊娠率は3割程度ですから、100%確実にということはないといっても良いでしょう。

ただ、高齢出産といわれる年齢が35歳を境として、当院では35歳未満の方では不妊治療を行いつつタイミング法を行う場合では、全体のおよそ3割の方は通院いただいてから3ヶ月でおよそ8~9割の確率で妊娠に至るという実績があります。もしそこで妊娠が難しい場合は適宜ステップアップや他の手段を用いて治療をすすめていきます。

また補足ですが、35歳以上の高齢出産といわれる方においては、3ヶ月間タイミング法を行っても妊娠が難しい場合においては、全国や過去の統計的にみても無駄に年齢や時間をかけてしまう可能性が高いために、ステップアップをおすすめしています。

そうはいっても気持ちの問題として割り切れないとは思いますし、もちろん医師としても一番は自然に妊娠をいただければ理想なのですが、こればかりは様々な方を治療してきた過去の経験の中でも、例えばおすすめしても聞き入れていただけない方でずっとタイミング法などで1年以上ステップアップされないで通院を延々と続けられて妊娠に至らず諦めるという方もいらっしゃる現状もあるのがとても残念で、当院でも人工授精や体外受精も行える不妊治療の専門クリニックとしては非常に残念なことがあります。ということを念のためあらかじめお伝えしておきます。

 

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