プアレスポンダー対策 G-csf(ノイトロジン)
はじめに
不妊治療において、採卵数が思うように得られない「プアレスポンダー」の患者様は、治療を進める上で大きな課題に直面されることが少なくありません。特に高齢の方や、AMH値が低い方にとって、従来の卵巣刺激方法では十分な効果が期待できないケースも多く、新たなアプローチが求められているのが現状です。
従来の治療法の限界
これまで、プアレスポンダーの患者様に対しては、卵巣刺激方法を変更することが一般的な対応として行われてまいりました。しかしながら高齢な方や低AMHの方への有効な刺激方法は少ないです。
取り組み
ノイトロジン(G-CSF)療法について
当クリニックでは、採卵前周期の高温期に、ノイトロジン(G-CSF)を2度投与する方法を導入し、多くの症例で実施してまいりました。
治療スケジュール
・採卵前周期の高温期
・ノイトロジン投与(皮下注射):2回実施
・その後、通常の採卵周期へ
安全性
効果について
多くの症例に施行しましたが
従来の方法では難しかった採卵数の改善が見られるケースを多く見ています。
*すべての患者様に同様の効果があるわけではございません
安全性について
副作用の報告:現状ではゼロ件
これまでの全症例において、副作用は一例も確認されておりません
作用機序について
現在のところ、なぜこの治療法が効果的であるのかという詳細な機序については、まだ完全には解明されておりません。しかしながら、臨床現場での実績が確実に積み重なっており、今後の研究により、より詳細なメカニズムが明らかになることが期待されます。
費用
治療費について
自費診療としては比較的低負担のものになります。
ノイトロジン 12,000円
他施設で治療中の方も含めて希望される方には今後も積極的におこなっていきたいと思っております。