不妊症治療の専門医。タイミング法など自然周期から、人工授精・体外受精・顕微授精までの高度生殖医療。不妊症にお悩みの方、不妊治療のご相談は名古屋市南区の山口レディスクリニックへお気軽にどうぞ。

診療トピックス

シート法の治療を行う皆様へ

移植を行う際に日本産婦人科学会は、多胎を防ぐ観点から、原則1個の胚移植を推奨しています。

今回行うSEET法の最大のメリットは、移植に用いる胚盤胞を1個にすることで、多胎を防ぐと同時に、妊娠率を向上させることにあります。

胚盤胞のみを移植するよりも妊娠率が向上するSEET法は、今では様々な世界中の施設にて用いられています。

SEET法とは
(子宮内膜刺激胚移植法;Stimulation of Endometrium –Embryo Transfer)

以前は当院でも反復不成功例の方に対して2日目と5日目に卵を戻す二段階移植というものを行っておりました。(1段階目の初期胚移植が、胚の伝達シグナルを子宮に届け、子宮をより着床しやすい状態へと促します。次に2段階目の胚盤胞移植で、着床しやすくなった子宮に胚を届ける方法となります。)

二段階胚移植の妊娠率は50%以上と高くなりますが双胎妊娠のリスクもおよそ20%と高くなります。(二段階胚移植の場合、初期胚自身も胎児へと成長できる能力を有していますので、妊娠率は高くなります。その一方で、同様の理由で多胎妊娠になる可能性も持っています。)

SEET法では2日目の卵のかわりに、5日目の卵の培養液を使用して2日目に注入して、子宮内膜の着床を高めることにより胚盤胞移植の妊娠率向上を目指します。

※Day2頃
(SEET法の場合にもし日祝日となった場合日にちをずらす可能性があります)
※Day5(Day5で必ず胚盤胞を移植します)

料金については、費用案内ページをご覧ください。

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