不妊治療に対してどのようなイメージをお持ちでしょうか
不妊治療。
最近この言葉がひとり歩きしている感覚がしてなりません。
なんとなくネガティブで後ろめたい気持ちがしていませんか。
ドクターや医療従事者という立場からみて誤解をされているような。
たしかに私たちは数多くの不妊治療の患者様をみてきました。
しかし、女性にとっては人生に一度ではじめてのことがほとんどでしょう。
そして不妊に悩む周りの人は不妊治療についての誤解や知らないことが多い。
こういった認識の違い互いに歩み寄り埋めていく必要がありますよね。
不妊の原因も千差万別で人の数だけ異なり、同じ状態はありません。
みな違って当然なのです。だから理解されにくいというのも当然でしょう。
不妊治療といっても、タイミング法というごく自然に妊娠を目指すものもある。
プロがアドバイスするという方法と考えてもらえれば分かりやすいかと思います。
そして一番は、治療の前にご自身の「今の状態」を知ることがとても大切なのです。
ですから健康診断と同様に、不妊原因を調べる不妊検査というもので状態を調べます。
子どもができない＝不妊症
こうは思いたくないという気持ちは分かります。
ただ、だからダメなんだとかそう思っていただきたくないのです。
自然に時が来れば妊娠ができるのであれば良いのですが。
方法はいろいろありますし、あきらめないでまずは現状を把握してください。
数多くの方々の妊娠を実現してきたわたくしたちプロがついています。
もちろん治療は全員が妊娠するために絶対に必要とはいえないものです。
必要な方が、必要なだけ頼ってもらえたら嬉しいですし、少しでも力になりたい。
なぜ自分だけ、みんな分かってくれない。
まだまだ周囲の理解が得られにくいだったりする現状があるかと思います。
病気というとそうでもないような。
見た目は健康なだけにとても複雑な気持ちだという感覚でしょうか。
でも実際には子どもができないという現実があるのを受け入れなければいけない。
だから治療をしようと思うけど、なんだか怖いイメージがある。
婦人科自体が元々行きづらいということもあるでしょうね。
健康診断だったり、体調不良で診察だったり、ピル外来だったり。
仕事帰りだったり、買い物のついでだったり、みなさん意外と気軽に来院されていますよ。
風邪を引いたら診察を受ける。違うかもしれませんが、それくらいの感覚が良いかもしれませんね。
“子どもは元々自然にできるもの。だから授かるものだから作るものではないのではないか。”
“倫理的にも自然の摂理に反しているのではないか。”
“そこまでして子どもを作る必要があるのだろうかとか。”
そんな声も親御さん世代ですとちらほら聞こえたりするでしょうね。
試験管ベイビーのようなメディアの影響で作られたイメージでしょうか。
不妊治療＝体外受精のみという誤解やそれにより批判的な意見があったり。
ちゃんとした知識がないことによる弊害かと思われ残念に思うところです。
不妊治療の基本はとてもシンプルで
妊娠できない原因を取り除くだけなんですけどね。
また、不妊治療はとても時間がかかり、仕事の両立が難しいんじゃないか。
さまざまな不安があるでしょうが、経験がないことは誰でも不安かと思います。
現代では不妊治療への助成金制度や不妊治療の民間保険も誕生して変化しています。
むしろ現場では働く女性の方が多い印象を受けますし、方法や状況によって様々ですね。
ここまでしっかり文章を読まれた方であれば、ご自身の選択に自信をもって大丈夫でしょう。
全員とは言いませんが、こういう話が嫌いな方ほど人の話を否定したりするものです。
いろいろな不安や迷いはあることでしょう。
まずは気軽になんでも相談することからはじめてみてはと思います。
でも、やはりそうは言ってもなかなか勇気がでないとかあるでしょう。
ですから、そんな不安を少しでも和らげてもらいたいという想いから、
当院では無料不妊電話相談を毎週水曜日に実施しています。
もちろん電話料金はかかりますが、診察ではないため相談料は一切いただきません。
この相談から誤解が解け、納得して無事妊娠された方が数多くいらっしゃいます。
急かすつもりはありませんが、妊娠できる年齢が限られているのも事実です。
電話ではちょっとという方にはＦＡＸ相談は随時実施しています。
高齢になればなるほど妊娠率や流産率はあがるのは生物的にみてもごく自然なのです。
ですから、早いに越したことはないので、まずは不安なことをなんでも相談してください。
当院では、出産・育児を経験し社会復帰したベテラン女性スタッフもおります。
何でもひとりで抱えないで、ぜひこういった機会を利用してみてください。