新鮮胚移植より凍結胚移植のススメ
患者様の多くは新鮮胚を戻した方が、結果も早く出て費用が抑えられると考えがちですが、凍結胚を解凍して戻した方が、一般的に新鮮胚移植よりも妊娠率が10%以上高くなると全国的にデータがとられています。
理由としましては、
新鮮胚移植の場合はホルモンバランスがエストロゲンが高くなりすぎて、非生理的な状況になってしまっている状態での移植になることが多いのですが、凍結胚移植ですと女性の普段の排卵周期に近い状態で戻すことができますので、妊娠率が高くなると考えられています。
30年以上前に体外受精が始まって以来今日にいたるまで、新鮮胚移植の成績は20%~25%ぐらいで変わりません。(胚移植数は当初は3個ぐらい戻していましたが、今は1~2個に制限されています。)
凍結胚移植は全国データでも30%以上の妊娠率があり、当院では年度により差はありますが35%以上の妊娠率があります。
当院は数年前よりほとんど凍結胚移植の施行とさせていただいております。