不妊治療の治療費の総額は、いくらくらいかかりますか?
A. 症状に個人差があり、難しい質問ですね。。
各検査がいくらですかということに関してはお答えはできます。
よく患者さんに質問を受けることなのですが、
なかなか「総額」という質問にはお答えしづらいのが実状です。
理由としては、個々によって不妊の症状の差がまちまちなのです。
うまくいく方は最初の排卵で妊娠される方もいる。
と思えば、1年・2年経過しても 妊娠されない方がいる。
どの治療段階までで妊娠されるかということで違ってきますよね。
インターネットやメールが発達して気軽に質問が出来るようになり多い質問ですが、なかなかお答えするのは難しいですね。
ただ、個々の治療費に関してはいくらということはお答え出来ます。
例えば超音波は1回見れば3割負担の方で個人のお支払いが1500円。
病院で受 診する場合は何科でもそうですが、初診料・再診療というものがかかります。
保険3割負担の方で初診料1000円程度、再診療で300円程度がかかりますね。
治療に何を用いるのか、薬を使うか、注射を使うのかによっても値段が異なってきます。
もちろん保険診療なのか自費なのかということによっても大きく違ってきます。
治療費を「総額」でお答えすると言うこと自体は極めて難しいことなのです。
もし気になるようであれば、例えば、
・卵管検査はいくら?
・超音波検査は1回いくら?
・ホルモンのこれを調べるにはいくらでしょうか?
などはお答えは出来ます。
治療もマシンのようにみなさん決まって同じように施すといったものでありません。
ひとりひとりが違う大切な身体に対して必要に応じた治療・検査を施します。
ですから、それぞれの治療費がいくらかということまでしかお答えできないのです。
他に関連のよくある質問をあげると例えば、
・わたしが妊娠するまでいくらかかるの?
・半年通院した場合はいくらかかるのでしょうか?
などでしょうか。治療費が結構高いのではないかと不安に思われることもよく分かるのですが、お答えすることが難しいのです。
あくまで一般不妊症までは、保険を保有している方 であれば、ほぼ保険が利くため、3割負担。
人工授精・体外受精が必要な場合は、助成金制度というものがありますので、うまく活用いただければと思います。
書面を作成すれば自治体から助成金を後から返していただけるという制度です。
ただ、治療時には一時的にはまずお支払いが必要とはなります。
自費のものは自費でご負担いただく必要があり、万単位でのご負担が必要となる場合があります。
⇒ 不妊検査についての検査項目や費用一覧はこちら(トピックス記事)
⇒ 不妊治療に対応する民間保険が登場(ブログ記事)
⇒ 不妊治療の助成金制度について(トピックス記事)