男性側に不妊原因がある場合はどうでしょうか?
A. 女性主体に治療が進んで行くと思って頂くとよいでしょう。
女性不妊治療は世界的に研究がかなり進んでいて、人工授精、体外受精など多岐にわたっています。
男性に対する不妊治療というものは、まだまだほとんど確立されたものがない現状ですね。
薬物療法といって、漢方薬やビタミン剤やサプリメントなどを飲んで、精子の量が少ない、あるいは運動率が悪い人が、精子の量が若干多くなる、運動率が上がるなど はありますが、不妊症である原因が確実に男性にある場合、精子の少ないものを多くしたり、元気のない精子を元気にするなどの治療がまだ確立されていないのです。
男性不妊症の方は、少ない精子を使っていかに有効的に治療させるかが治療の手段となっていきます。
軽度の方は、人工授精。重度の方は体外受精という形になり、結局は婦人科領域においては女性側の治療ということになります。
だから、男性自体を治療ということは極めて難しいでしょうか。
婦人科ではほとんど研究されていませんし、男性の場合、分野的には泌尿器科になるのですけれども、他のことを専門にされている先生が多く、例えば前立腺の病気とか腎臓の病気とか。
男性不妊症を主体に診療されている先生は極めて少ないのが実状です。
ただ、当院では男性不妊症の場合でも、泌尿器科・病院との連携による出産例もありますので、あきらめないでお気軽にご相談ください。