月経困難症
月経困難症とは?
症状として
・月経の量が日常生活に支障がでるぐらい多い
・月経の痛み日常生活に支障がでるほど痛い
・月経期間が1週間以上続く
月経困難症は原因不明の方と、原因がある方がいらっしゃいます。まずは原因があるかないかを診断することが大切です。痛みを我慢したり月経不順を放置したりすると思わぬ病気を見落としていることもありますので、早めに受診しましょう。
原因
原因としては、子宮内膜症が最も多く、早期から治療が必要になります。
原因不明の方は、鎮痛剤を内服したり、保険適用のあるLep製剤を飲んだりして治療を行います。まずは原因があるかないかを診断することが大切です。
治療方法と方針(内膜症がある場合)
①鎮痛剤
初診時のみエコーが保険適応です。
②LEP製剤(軽度な方)
3ヶ月に1回エコーが保険適応です
③内膜症の治療薬
ディナゲスト1日2ml。治るまで毎日投与。月経がこないようにします。
毎月エコーが保険適応です
④手術
根治療法(子宮全摘)は40歳以上、お子様がいる場合に限ります。
40未満で行う場合は、病巣部分だけ摘除するため再発の可能性と、卵巣機能が低下する可能性があるため慎重に手術をするか考える必要があります。
ただし、チョコレート嚢腫に関しては、0.5%程度将来的にがん化する可能性があるため、画像診断でこまめに確認し、腫瘍マーカー(Ca125等)の上昇がないかを確認することが大事です。もし、大きなチョコレート嚢腫がある場合は手術の考慮が必要です。
⑤GnRH アゴニスト(注射、点鼻)
毎月エコーが保険適応です。最大半年間の治療です。
半年間終えたあとは、半年間あけないと同様の治療はできません。
治療方法と方針(内膜症がない場合)
①鎮痛剤
初診時のみエコーが保険適応です。
②LEP製剤(軽度な方)
避妊薬に類似していますが避妊薬としての効果は不明なため、避妊が必要な方は低容量ピルの服用をおすすめします。
③内膜症の治療薬
ディナゲスト1日0.5ml。治るまで毎日投与。月経がこないようにします。
若年層はLEP、薬物治療は50歳までが目安になります。