早発閉経とプアレスポンダーの方への新しい再生医療について
早発閉経および、プアレスポンダー(体外受精における排卵誘発の反応が悪い方)の方への治療方法は確実なものが存在していませんが、
現在よく試行されているものは「カウフマン療法」等です。
しかし、カウフマン療法等を行った後に排卵誘発を試行し効果がある事例も見られますが、治療に難渋する事例も多くございます。
そのため、海外では積極的に行われ多くの治療効果が報告されている、「卵巣への再生医療」であるPRP(多血小板血漿)を注入して卵巣機能を回復する治療方法を当院では取り入れていきたいと思います。
これまで国内では卵巣機能を復活させる治療についてはほとんど行われてきませんでしたが、この治療方法は眠っている卵巣機能を復活させることを期待することができる治療方法です。国内では新しい治療方法になります。
具体的には早発閉経で排卵誘発剤に反応しない方、それから誘発剤を使用しても1、2個しか卵胞の発育が無い方を対象に、卵巣機能を回復することによって良好な反応をもたらせることを期待する治療方法です。
当院では再生医療について既に子宮内膜へのPRP(多血小板血漿)療法を2年程前から行っていますが、今後は卵巣に対してもこちらの治療方法ができるように、厚生局へ申請しました。
本年の秋頃から開始予定です。
※国内では症例数が少ないので効果は個人差がでてくることが予想されます。
効果の程度についてはご理解のうえでの試行となります。