膣カンジダ症
膣カンジダ症とは?
モニリアといわれる真カ菌(カビ)の中の一種であるカンジダ菌によって起きる膣炎、又は外陰膣炎という病気です。カンジダ菌は生体内に常在しており、平生は病原性が弱く見つかっても常に病状があるとは限りません。しかし、疲労気味、病気などでからだの抵抗力の低下しているときや、風邪薬、抗生物質を使用しているとき、又高温多湿の環境(たとえばパンスト、ジーパンの着用、冬期のこたつ)、妊娠などの際に発生しやすく、症状があらわれやすいといわれています。感染の経路は性行為もありますが、不潔な手指などによることがあります。
次の症状に気づいたらご相談下さい。
・外陰部の皮膚が赤くなっていたり、はれている。
・外陰部に痛がゆい症状がある。
・オリモノは白いクリーム上でチーズ、酒かす状の粒々がまじっている。
・オリモノは量の割にはにおいがない。
治療方針
治療にあたっては
1.膣錠や場合により膣錠と軟膏を使用します。
2.治療中の性交は原則として避けて下さい。
3.オリモノは治療で減ってきますがカンジダが消失したわけではありませんので、引き続き根気よく治療して下さい。
4.外陰の治療にはクリームを使用します。違和感があっても心配はありません。(1日1~2会ぐらい外陰部に塗ってください)
5.妊娠の膣カンジダ症は分娩中の発熱や新生児鵞口蒼の原因となりますので分娩までに治療しなければなりません。
6.御主人が尿検査で陽性であれば飲み薬と、時にはクリームを併用します。男の人には症状がなくても女の人にカンジダがあれば治療の必要があります。