不妊症治療の専門医。タイミング法など自然周期から、人工授精・体外受精・顕微授精までの高度生殖医療。不妊症にお悩みの方、不妊治療のご相談は名古屋市南区の山口レディスクリニックへお気軽にどうぞ。

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培養士の仕事とは?なにをしている職業か

不妊治療の最前線では欠かせない存在

みなさんは胚培養士という職業を聞いたことがありますか?
不妊治療の経験がある方はご存知でしょうか。
ただ一般的には馴染みのない職業かもしれませんね。

高度生殖医療、すなわち不妊治療の現場では欠かせない存在。
主に体外受精や顕微授精のために採取した卵子、精子を
最新の注意を払い移植・凍結・管理などを行う
とても高い技術力が必要とする重要な職業となります。

培養士は日ごろどんなことをしているか

具体的にはたとえば体外受精では、採卵するのは医師。
その後の卵子や精子を扱うのは胚培養士の仕事。

胚培養士は豊富な知識だけではなく
大切なのはその場の的確な判断力。

何気ない一日はあっという間に過ぎていきます。
そんなたった1日違うだけでも大きく結果が変わる世界。
それが人間の生命、卵子、培養、受精。とても大切な仕事です。

培養士の必要性、実は「裏方のスペシャリスト」

普段は裏方での仕事のため、あまり馴染みがないかもしれません。
見えないところで赤ちゃんの誕生に深く関与する重要な仕事。
また顕微授精には欠かせない胚培養士です。

言い換えれば裏方のスペシャリスト。
医師の女房役とでも言いましょうか。

ただ胚培養士であれば誰でも良いかというとそうでもありません。
実は胚培養士自身の微妙な感覚や経験にも大きく左右される。
そんな重要な仕事なのです。

ですから、妊娠率についても
日々向き合う必要があるストイックな精神が必要です。
どんなに健康な方でも妊娠率3割程度という統計結果。
元々ゼロに近い妊娠率の方が、
不妊治療によってさらに培養士の力が加わることで、
3割近くまで妊娠率をあげる結果を出していることは容易でありません。
いかに培養士の役割が重要かお分かりいただけたかと思います。

培養士が必要とされてきた社会の妊娠事情

不妊治療に望まれる方の年齢や事情はさまざまでしょう。
確実にいえることは不妊で悩むご夫婦の数が年々増加傾向にある。
その原因には晩婚化も拍車をかけていることもあるでしょう。
当院が過去出産・分娩施設から不妊治療専門施設へと切り替えた
大きな理由のひとつでもあります。
生命の誕生に数多く立ち会ってきましたが、
それ以前の問題で悩む方を少しでも救いたいという想いからです。

不妊治療とは、基本原則として不妊の原因を取り除くこと。
それが何よりも最優先となります。

誤解してほしくないのですが、
アンチエイジングという言葉がありますね。
老化した卵巣、つまり生殖機能が劇的に若返る。
といったあたかも魔法のようなことではない。
これだけは確実にいえることなのです。

どちらかといえば、加齢や個々の疾患などにより
失ってしまった機能をなるべく正常な機能に戻すこと。
現在の年齢相当の最大限の効果を発揮すること。
不妊治療の真髄はまさにここにあるといっても過言ではありません。

実はこういったところに胚培養士の力が大きく関わっています。
高齢の方や重度の不妊治療の方でしか関わることがないかもしれません。

そんな縁の下の力持ち、胚培養士の力もあり不妊治療は成り立っています。

当院においての培養士の特徴

施設によってはラボの中で細胞と向き合うことを専門に行っていますが、
当クリニックは不妊治療専門の施設ですが大病院ではないため、
直接患者様と胚培養士が向き合ってお話する機会も多くあります。

それでも例えば体外受精や顕微授精を行う際に、
自分の大切な卵子などを預け妊娠するかの運命を託すことになるのですから、
少しでもどんなことを行っているかを知りたくなるのは当然のことと思います。

ですから当クリニックでは、
女性培養士による不妊相談窓口を設け随時お受けしております。

事前予約は必要ですが当院に通われている方は無料で行なっております。
もちろん他院で治療中の方でも有料にはなりますが、相談をお受けしております。

体外受精などの高度生殖医療については不安や分からないことが多々あるかと思います。
ひとりで悩まないで、ぜひ実際の現場で数々の生命の誕生へ尽力してきた、
胚培養士になんでもお気軽にご相談ください。

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