体温が下がった日が排卵日という誤解
必ずしもそうではありません。
以前にも似たような題材で書きましたが
勘違いされている方が多いので取り上げさせていただきます。
一番確実な方法は超音波での診断で、
卵胞が育ってきて消失されたことが確認されたら排卵と確定できます。
あくまで体温は目安となります。
全く意味がないということではありません。
また、
・排卵しているのに体温が下がっていないことを気にすること
・排卵検査薬の結果は参考程度だが、これにこだわり続けていること
こういったことがありますが、これらはあまり意味はありません。
クリニックで受診をされ検査することでしか分からないことがあります。
ではなぜ体温で排卵日を特定することが難しいのか。
理由は、一般的には低温から高温に移行するのに2~3日かかります。
その間に排卵はしていますが、ここだと特定することは難しいのです。
そして卵の寿命は24時間程度、精子は3日以上といわれています。
ですから排卵した日に必ずタイミングをもたなくてもよいのです。
一般不妊症であれば、前なら2~3日、後なら1日、合わせて4~5日以内の間にもてば良いでしょう。
もしここで妊娠できないのであれば、決定的になにかしらの不妊要因がある可能性が高いです。
必ず特定できるものと思わず、おおよそ推測できると思う程度にとどめてください。
もし何度も自分たちで努力してタイミングをみはからってきたのに、半年程度まったく妊娠しないという方は一度クリニックで確実に排卵しているかなどを確認するために受診されることをおすすめします。
こちらの記事もおすすめです
■ 愛知県名古屋市の山口レディスクリニック婦人科ブログ
「 不妊治療や妊娠関連に関する巷に広がる誤った情報や認識 」 シリーズ
⇒ ” 不妊検査を受けると妊娠するかがすぐ分かるという誤解 ”
⇒ ” ピルの服用でがんや不妊症になるという誤解 ”
⇒ ” 不妊治療で卵巣機能が若返る、閉経まで妊娠が望めるという誤解 ”
⇒ ” 体外受精すれば何歳でも必ず妊娠できるという誤解 ”
⇒ ” 排卵検査薬に対する誤解 ”
⇒ ” 排卵日・基礎体温の見方に対する誤解 ”