流産の原因特定に胎児染色体検査を
検査について
検査時期
流産時のみ
検査方法
検体を専門の検査センターで調べます。
検査確認
手術説明の際に、実施の有無を確認します。
※ 10%未満の確率で、検査結果がでない場合があります。
※ 流産の処置手術時のみ行うことが可能です。自然流産の病院外で流産等、処置手術が不要な流産については検査を行えません。
胎児染色体検査の重要性について
流産の原因が「胎児側」にあるか「母体側」にあるか。
この検査を受ける上で重要となります。
流産する方のうち、50%以上が胎児染色体異常があり流産するといわれていますので、その場合は胎児側の原因ということになります。
胎児染色体が2回連続で正常の場合は、母体側の不育症の可能性を考え、検査を受けてみる。といった明確な判断指針となりますので、検査を行うことをおすすめします。
「あとから検査」することができません
まず大前提として、胎児染色体検査が行えるのは
「流産の時」のみとなります。
検査が「胎児の検査」のため、
検査を行えるタイミングはその時しかありません。
流産をすること自体が想定外で、予測も困難です。
万が一流産してしまった時は、本人が一番驚くことと思います。
流産をした。もしそのような大変な状況の中で
「胎児の染色体検査は、今しかできませんが、検査をされますか?」
と聞かれて、どう感じますでしょうか?
正直、今それどこではない。よくわからない。
となることも想像しやすいことでしょう。
「やっぱり流産した原因を特定をしたい」と
冷静に落ち着いてから思い立たれることも少なくありません。
ただ、もし後で検査したいと思っても、もうすでに胎児をおりませんので、検査ができない。といった行き違いが生じやすいものでもあるのも事実。
流産1回目では、今回は残念だった。次回きっと。
とまだ余裕があるとは言いませんが、少しは前向きに捉えようします。
ただ、2回目の流産。しかも2回連続で流産してしまったら、自分の身体に何か起こってるんじゃないか。
といった不安はどうしても考えてしまうのは当然のことと想います。
思っているより意外と多い?流産
ですから、流産するかもしれない。
というのは、あまりお伝えしたい内容ではありませんが、
元々流産率としては、自然妊娠においても15%程度
高齢になればなるだけ、より確率は上がり、さらに不妊治療を行っている状況を踏まえると、「意外と多い」と捉えていただくくらいの方が、そんなことはあるはずない、と思っていて急になるよりは、幾気持ち的には幾分か楽に準備ができるかと思われます。
妊娠をしたとしても、出産まで、まだ安心できない。
流産はあるかもしれない。
ということを、前提の認識としてあると知っておくだけでも違います。
もちろん、検査で原因が特定できない可能性もあります。
原因には、胎児染色体以外にも多数あるからです。
流産の原因特定に、胎児染色体検査を受けられることをおすすめします。
*当院は2022年春より厚生省の認可を受け保険適応施設となりました。料金の詳細はお問い合わせください。