2年に1回、婦人科検診を定期的に受診しましょう
婦人科検診は何をするの?
婦人科検診とは
・子宮筋腫
・子宮内膜症
・卵巣嚢腫
・子宮頸がん
・子宮体がん
・乳がん
などといった女性特有のがんの検査を含む検診を指します。
日本と海外の受診率や意識の違い
日本女性の婦人科検診受診率は、世界と比べてとても低く、発見が遅れ重症化するケースがあるのが実状です。ちなみに欧米における子宮がん検診の受診に至っては女性の8~9割とほとんどが受けている現状があります。
婦人科検診の必要性
なぜ婦人科検診が必要なのか。それは現代女性の約3人に1人の割合で女性特有のがんを患っている現実があるからです。症状が出ていないからといって油断は禁物です。種類にもよりますがほとんどの場合、自覚症状が無く進行しているものなのです。自覚症状が出る頃には手遅れなんてことも。出産するための大切な子宮を失ってしまうという危険性はもちろん、大げさに聞こえるかもしれませんが、ご自身の命をも落としかねない危険をはらんでいます。
年齢はいつごろ受診するのが理想か
受診年齢としては、一番発症数が多い30代になったら受けるものだと勘違いされがちですが、その前兆がはじまっている可能性のある20代~30代の方は定期的に受けるようにした方が良いでしょう。
受診するきっかけ、タイミング
検診に行くタイミングですが、ただの生理痛だからといって行くのはちょっとという方でも気をつけた方が良い例があります。がんの早期発見で治療ができたという例もめずらしくありません。また職場検診などで一定の検査を受けているから大丈夫という方も注意が必要です。というのも、子宮がんの種類は2種類あり、それぞれ子宮頸がん、子宮体がんとなり、”子宮がん異常なし”と書かれている場合にも、子宮体がんの検診は行っていないケースが多いのが事実です。
婦人科検診の実状
子宮頸がんまでの各種検診の受診率は比較的多いですが、実は子宮体がんの検診は一般的に設備の整ったクリニックでしか受けられないため、子宮頸がんの検査まではしていても、子宮体がんの検査はしていないという女性が意外にも多いのが事実です。子宮体がんは、閉経後の女性に多いというデータが確かにありますが、30代女性でも発症しているのが事実です。同時に受けられることをおすすめします。いつまで受診するのが良いかといわれれば、閉経後でも関係がありませんので、命ある限り検診を受けていただけることをおすすめします。
受診費用に対する助成制度
名古屋市では受診に対する助成制度があります。
・子宮頸がんのみ、または子宮頸がんと子宮体がんの両方を受診
500円 / 2年に1回
・20歳・25歳・30歳
無料 / 5年に1回
という費用で受けられますので、ぜひ活用してみてはいかがでしょうか。
こういった症状が普段からある方は要注意です。
・生理痛がひどい、下腹部が痛む・規則正しかった周期が不規則になった
・出血量が増えた、長く続くようになった、または極端に減った
・おりものの異常、不正出血・性行為の際の出血、性交痛
・排尿困難、排尿時の痛み
あくまでよくある一例ですが、何か普段と違うなと感じたらなるべく早く受診されることをおすすめします。
当院は不妊治療のスペシャリストですが、不妊症と分かったから治療を開始するのではなく、将来の大切な身体や妊娠のためにも、早めの受診など不妊症などのリスクに備えることが一番大切です。