不妊症治療の専門医。タイミング法など自然周期から、人工授精・体外受精・顕微授精までの高度生殖医療。不妊症にお悩みの方、不妊治療のご相談は名古屋市南区の山口レディスクリニックへお気軽にどうぞ。

診療トピックス

LEP製剤

低用量エストロゲン・プロゲスチン配合剤(LEP製剤)には、卵胞ホルモン(エストロゲン)と黄体ホルモン(プロゲスチン)の2つの女性ホルモンが含まれています。避妊薬ではありませんが、経口避妊薬(OC)と似ている薬です。子宮内膜症や月経困難症の治療を目的としている薬剤です。

以前は生理痛は我慢したり、痛み止めを飲んで過ごすことが多くありましたが、昨今は積極的に低用量のホルモン剤を飲んで生理痛をやわらげる、また生理の量を減らすことが推奨されています。

それによって、将来的に子宮内膜症になるリスクを下げられることと、QOLの向上が見込まれます。

毎月1回生理をこさせる方法と、年に4回ほどに生理を減らす連続投与法という方法もあります。

先発薬はヤーズ、ルナベル、後発薬はフリウェル等があります。
*保険診療の適用です。

ヤーズに関しては海外では月経前緊張症の効果も認められています。

Dダイマー

血栓中のフィブリンが溶解された際に生じる物質の一つです。

血液中に含まれるこの物質量を調べることで、血栓、または形成された可能性の有無を量ることができます。

エストロゲン製剤を使用することによって、若干起きるリスクがあるとされているのが血栓が血管を塞いで起こる深部静脈血栓症などです。

LEP製剤、低容量ピル、更年期ホルモン製剤、GIDホルモン療法等を受けられている方は、もし足が痛いなどの症状が出ましたらすぐに調べますし、無症状の方でも念の為に年に一回採血により検査して薬の継続の有無を判断させていただいております。


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