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排卵日・基礎体温の見方に対する誤解

「不妊治療や妊娠関連に関する巷に広がる誤った情報や認識について」の第1弾として、タイトルの通り「排卵日・基礎体温の見方に対する誤解」について書いていこうと思います。

女性の体温の周期

体温が月経・排卵をさかいに、約28日周期で変動します。
それぞれ低温期・高温期があり、二相性といいます。

妊娠・出産を目指す中、日々の体温をチェックし基礎体温表をつけ、次の月経の予測などに役立てたりして、妊娠に向けて準備をしていくこととなるでしょう。

しかし、巷で溢れる情報の中で排卵日の二相性に関して誤った情報が出回っていることがあることので注意が必要です。

体温の変化は急には起こらない

それは、排卵日を境に体温が上がる移行期間の話。
個人差はありますが約0.3℃程度上昇。
実は高温期へ移行する期間が2~3日間もあるのです。

なにを誤解するかというと排卵日の特定。
その体温が上昇した初日を排卵日と断定してしまう。
誤った判断をご自身でしてしまいがちなので注意が必要です。
そういった誤った情報が誤解を招いているようです。

正しくは、その上昇期間2~3日の間のいずれか。
こればかりはご自身で確実に判断することは難しいものなのです。
もし確実に確認したい場合はクリニックで受診することになります。

ですから、あくまで目安程度のご使用にとどめておいてください。

次回は「排卵検査薬に対する誤解」について触れていこうと思います。

⇒ 排卵検査薬に対する誤解

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