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多嚢胞性卵巣症候群(PCO)について

どんな病気なのですか?

「多嚢胞性卵巣症候群」という長い病名ですので「PCO」と略されます。次の3症状があればPCOと診断されます。

(1)月経異常
(2)超音波検査で特徴的な所見
(3)ホルモン値の異常

卵巣に卵胞は多数出来るが排卵できない症状が続く状態を言います。簡単に言えば、卵巣の殻が固くて排卵できない状態とも言う事が出来ます。PCOの患者さんは、月経不順や不妊を訴えて病院を受診し、PCOと診断される方が大部分です。この病気の原因はよくわかっていません。

どんな検査をして診断するのですか?

まず、経膣超音波検査するとPCOが疑われる事が多く、これに月経不順やホルモン検査で確定されます。月経開始5日目以内にLH-RHテストを行い、LHの過剰反応が見られますとPCOの病名が確定されます。基礎体温は、まれに起こる排卵を示す方から、全く排卵がない方までさまざまです。また、臨床的には月経不順や不正出血が見られたり、体系的にやや小太りの方に多い傾向があります。日本人には少ないですが、多毛になることがあります。

治療はあるのですか?

簡単に治療して治る方(=妊娠する事)から、強い排卵誘発剤を使ってもなかなか排卵しない方までいます。治療として、まずクロミッドから始めます。次に漢方やステロイドを併用してみます。これでも反応が見られない場合は、HMG-HCG療法を行ないます。注意すべきこととして、このPCOの方に強く排卵誘発剤で排卵を起こさせると過剰に反応し、一度にたくさんの卵胞が発育して、多胎や卵巣過剰刺激症候群(OHSS)になりやすいことがあげられます。また、漢方薬やステロイド剤、ナサニールを併用して排卵誘発することもあります。

時々しか月経がないので心配ありませんか?

妊娠希望がない場合でも、毎月月経がある方が望ましいので、治療をする必要があります。放置しておくと、排卵(月経)が起こりませんので子宮のためによくありません。

PCOと言われたのですが、将来はどうなりますか?

このPCOと言う病気は、月経前や閉経後には自覚症状がないので問題になる事はまずありません。命に関わる病気ではありませんが、月経不順や不妊の原因の一つですので、早期に治療を開始する事をお勧めします。

 

⇒ ” 卵巣刺激症候群(OHSS)になりかけたら ”

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